リベンジ紅葉狩りイブ

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「今日の夕飯はお鍋にしようよ。」 「闇鍋?」 「ぶっ、それも楽しそうだけど今日はキムチ鍋。闇鍋はまた今度ね。」 ゴミと化した、たこ焼きの袋と自分で飲んだカップを持って立ち上がった藤木にならって、カップを持ってそれに続く。 そして、台所と言えば、最早、定番となってる欲求不満解消タイムに突入だべ。 流しでカップを洗う藤木の背中に抱きつき、本当は、そのまま手を胸まで持っていきたいのをグッと堪えての後ろからハグ。 閃いたべっ。 そうだよ、背中にくっついてる自分の顔だべ。 これを使わない手はないはずだべ。 ゴソゴソ、モゾモゾとブラの感触を確かめる。 顔面ブラ探しだ。 しかも、すぐにその存在が分かった。 ニヤリ。 口で挟んでひっぱってみたい。 ドキドキしながら、実行しようと思ったときに 「エリー、悪さしないの。」 ウホッ、バレたべ。 な、な、なぜだろう。 「いや、悪さなんて、しないし。」 「ふーん、ならいいけど。もうカップ洗ったよ。」 べりっと、藤木の腹側で繋いでいた自分の手と手を剥がされてしまった。 ちぇっ。 こっちを向く藤木。 対面でタイマンな感じ。 「こっち、寒いからあっちで待ってなよ。いや、風呂入ったら?」 どうやら、台所で私が藤木にくっつくのが邪魔なんだべ。 ちぇっ。 そりゃ、下心満載だしさ・・・邪魔かもしれないけど・・・。 そして、その気持ちも分かるけど・・・。 作業の邪魔なんてされたくないだろうし。 「了解です。お風呂に入ってきます。」 名残惜しさ満載だけど、諦めた。 世の中、諦めも肝心。 次にすすむためのステップだべ。
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