リベンジ紅葉狩りイブ

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お腹がいっぱいで動けない。 そう思ったけれども、ネズミ色のスウェット姿の藤木が台所で甲斐甲斐しく雑炊を作る姿にそそられた。 コタツのところから、その後ろ姿を眺めていたらふいに藤木のお尻が目に入った。 今まで、ブラにばかり気がいっていてお尻まで見ていなかったべ。 なかなか形のいいお尻をしてるような気がする。 ムラムラくるべっ。 酔っ払ってるし、ちょっとくらいお触りしたってオッケーにきまってんべっ。 だって減るもんじゃないし。 思い立ったが吉日だべ。 藤木に気が付かれないように、抜き足差し足忍び足で台所に。 そうっとそうっと近づき、右手で さわさわ。 「わわわっ、な、な、な、何?」 驚いた顔をして振り返った藤木を見上げた。 満足感でいっぱいだべ。 ぐふふ。 「おパンツ、何色?」 「もう、おバカさんなこと言ったりやったりしてなくていいから。酔っ払ってるでしょ。」 ふんわりと笑って、私に近寄り、いきなり抱き締められてこっちがびびったべ。 「僕も酔っ払ってるかな。ふふっ。」 耳元で囁かれた言葉と息遣いに、ビクっとした。 そして、私がビクッとしてる間に私の背中にまわった藤木の手が動いて、パチンと外されたべ。 ブラ男に外されてしまったブラ。 「はっ、わわわわわーーー。な、な、何てことするんだっ、この変態っ。」 藤木の腕の中で暴れたらあっさり解放してくれたけど。 「あははははっ。大人しくあっちに行ってなよ。」 楽しそうな笑い声と勝ち誇った顔。 負けた。 藤木のお尻は触れたけれども、気分は倍返しされた感じだ。 コタツに戻って、ジャージの中に手を入れて、そう大きくもない胸を仕舞い込んだべ。 悔しい。 次は藤木にどんなイタズラをしようか、考えねば。
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