リベンジ紅葉狩りイブ

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藤木へのイタズラが思い浮かばないままに、雑炊が出来上がったようでお鍋とともに藤木が登場。 薄いキムチ色のご飯と湯気と若干の具材。 もう食べられないと思っていたのに、お椀につけられた雑炊をひと口食べた。 「まいう~。」 「でしょ。だから言ったじゃん。これはデザートだよねー。」 違うと思うけれども、幸せそうに微笑む藤木の顔を見たら否定する気がおきないべ。 これぞ、藤木マジック。 酔っ払ってるから気分がいい。 そして、美味しいモノを食べてるから気分がいい。 お腹がいっぱいになって、ギブアップ。 「ご馳走様でした。」 「ふふっ。それにしてもエリーってば、いい食べっぷりだよねー。」 ウホッ。 次から次へと鍋の中身をお椀に注いでいた藤木にも責任はあるべ。 それなのに、私だけを大食いみたいに。 「僕、いっぱい食べる人って好きだなぁ。」 ウホホホホホホホ。 酔っ払ってるからいつもよりも脳内興奮度が2割増しだべ。 いい食べっぷりだと言われた後の、いっぱい食べる人って好きだな宣言。 こんなことを言われて我慢できるわけもないべ。 ムラムラしたんだし、アルコールのせいだべ。 藤木よ、覚悟。 さっと立ち上がったら藤木がこっちを見てくる。 でも、もう止められないべ。 藤木の背中側にまわって、藤木の後ろに座り。 「いただきます。」 藤木の後ろから抱きつき、その手を服の中に。 「わわわっ、待った待った、待った!!!こらっ。」 手を押さえられるけど、待つものかっ!!! 「もう待てない。」 無理やり藤木の服の中に入れた手・・・。 ないじゃん。 下着がないじゃん。 「何で、ノーブラなのさっ!!!」 「だから、待ったって言ったのにー。お風呂上りはノーブラ派だし。」 がっくり。 藤木の服から手を抜いたのは言うまでもない。 そして、そのまま後ろにバタンと倒れた。 ブラがないならやる気が出ない。
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