バックオーライ推奨

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キスの嵐が・・・。 上から順番にキスの嵐が・・・。 顔を撫でる優しい手つきに、髪の毛を梳く優しい手つきに、おでこに落とされる優しい口づけに。 胸がキュンとなるけど。 複雑だべ。 なぜ、襲われているんだろうか。 違う、なんか違う。 「ふふっ、可愛い。もっと可愛い顔させたいなぁ。」 耳元で囁かれる愛の言葉に。 嬉しいけれども、違うと思った。 目をパチリと開けたら、甘んじて受け入れていたキスの嵐が止まった。 小首を傾げて見てくる姿が、可愛いべ。 「ん?どうしたの?早く服を脱がせてもっと感じる部分にも接吻シテ欲しかった?」 小首を傾げて可愛いポーズをとりながらの卑猥な言葉。 むらっとこないこともないんだけど、やっぱり違う。 「そうじゃなくって、やっぱりさ、今日は私がコージーを襲うことにするから、ブラしてきてよ。」 「・・・イヤだよ。」 「減るもんじゃないし、いーじゃん。」 「・・・ダメ。」 なんで恥ずかしそうな目をして、目を逸らしたりするんだろう。 余計にムラムラくるべっ。 藤木の下から抜け出して体を起こした。 「えっ?エリー?」 「自分で選ばないなら私が選んでくるから、下着。」 自分で自分の顔がニヤついた自覚があるべっ。 体の向きを変えて、藤木の物置部屋に向かおうとしたところを腰にまわって来た藤木の手によって阻止された。 「もうっ、ダメだったら。エリー、いつまでたっても戻ってこなくなりそうだし。」 モジモジしながらそう言うと、藤木が立ち上がった。 それからこっちを見下ろして。 「見に来たらダメだからね。」 まるで子供を叱る母親のような感じで一応、取りつくったような怖い顔をして釘を刺された。 あぁ、見たい。 でも、ダメだと釘まで刺されたんだから我慢我慢。
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