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「絵里?やっぱり、こんな僕は嫌ってこと?」
上から降ってきた藤木の声にビクリとした。
いつもと同じようで違う成分が含まれてるような声色。
そこには、若干の不安や戸惑いを感じたから。
あぁ、布団で一人悶えてる私の様子に不安を持ってしまったに違いないべ。
勇気を出して、オニュウで挑んでくれたっていうのに。
ガッと立ち上がって、そのまま藤木に抱きついた。
本当は抱き締めてあげたい気持ちでいっぱいだったけど、体格差から抱きついた恰好だべ。
「興奮、し過ぎて一人で悶えただけだから。嫌じゃないよ。むしろ、下着のリクエストにオニュウで答えてくれる浩二って人が大好きで愛しくて堪らない。」
不安を帯びた雰囲気を醸し出していた藤木の空気が和んで、私の背中に手をまわしてギュッと抱き締めてきたべ。
それにしても、スケスケベビードールの肌触りが気持ち良すぎて頬をスリスリと藤木のスケスケベビードールに擦りつけた。
「ふっ、良かった。絵里がそういう子で本当に良かった。」
私の背中をギュッと抱き締めていた藤木の片手がそのまま上にあがって、頬をスケスケベビードールに擦りつける私の頭の後ろまでやってきた。
片手で頭を撫でられ、そのままギュッと抱き締められた。
そして、藤木の背中にまわした私の片手はそのまま藤木のお尻へ。
サワサワ。
スケスケの触り心地は最高だべっ。
「もうっ、エリーってば、何でそこでそうなるわけ?」
「減るもんじゃないし、いーじゃんっ。」
それに・・・一応、そういう雰囲気だべっ。
やってもいい状況、できあがってるべ。
「じゃぁ、僕も遠慮なく。」
クスッと笑い声が聞こえてマズイと思ったときには、抱き締められた状態のまま持ち上げられて、ゆっくりと布団に寝かされた。
スケスケランジェリー姿で迫られる。
初体験だべ。
有り得ないくらいに興奮してる。
そのまま、藤木の手が私のジャージに伸びてきて気が付いた。
「電気、電気、電気、消して!!!」
「ダメだよ。僕も絵里の体をじっくり見たいもん。」
「こらこらこらこら。恥ずかしいからっ、お願いだってば。」
「もうっ、仕方ないなぁ。」
ふわっと笑って、立ち上がって電気を常夜灯にしてくれた藤木。
濃厚な夜は始まったばかり・・・。
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