紅葉狩り

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「エリー、楽しそうだね?」 隣からの視線を感じて、前を歩く二人に集中していた緊張感が途切れてしまったべ。 繋いでない方の手の人差し指を口元にたてて 「しっ。」 合図をしたら、何事だって顔をして首を傾けたけれども私の指示に従って神妙な顔をして頷いてくれた。 さすが、藤木。 従順なるブラ男だべ。 また、前の二人の会話に神経を集中させる。 「お店、やってないと常連さんが残念がるんじゃない?」 「店よりも恵美との遠出の方が大事だって。」 「あら、誠二さんったら上手ねぇ。」 「入籍したけど、今まで通りの生活してるし、なかなか二人で出かけるってなかっただろ。」 「有紀が卒業するまでは、一緒に暮らさないから。これは、ケジメだから。」 「分かってるって。それは4年後の楽しみにとっておくからいいし。」 ウホッ。 ざんね~~~~~ん!!! 雫さんではなく、ナイスミドルの奥様は恵美さんっ。 しかも、事情のあるご結婚のようで、一緒に暮らすのは4年後。 あぁ、ムラムラくるべっ。 「エリー?」 あっ、しまった。 藤木に事情を説明しなくては。 ナイスミドルとちょっと距離をあけるために、ゆっくりと歩き、話し声が聞こえないくらい距離があいたところで藤木に説明。
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