ワキトーーーーーーークな合コン

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一通りのワッキーの手入れをして、気休めだけれどもワキ臭漂うシャツに制汗スプレーを吹きかけた。 あぁ、ここにこそ必要な衣料用消臭スプレー。 荷物が増えるけれども持ち歩くか。 明日、買いに行くべ。 手を洗って、外で待っているだろう藤木とチェンジだ。 なんとなく、微妙な空気を感じなくもないけれども気にせず 「微香空間になってたらすんませーん」 と自虐ギャグ。 「そっちの方が興奮する。」 暗がりで、どんな顔をして言ったのか分からないけれどもその台詞はワキガールへの殺し文句だ。 ヘルメット頭のくせに、グッときた。 きっと、酔ってるな。 ふらふらと自分の監獄に戻ったらナンちゃんと勇気君が談笑してるのは、分かる。 山岸さんと新藤さんも幼馴染だから分かる。 イッシーと山根までもが仲良く談笑してるではないか。 なんとなく、自席についてポカンと空いた正面が淋しい気がして、ビーカーに手を伸ばした。 ・・・おかしな味がする。 いや、確実におかしい味がした。 これは、飲み物ではない。 繰り返す、これは飲み物ではない。 ソースの味がするアルコールだっ!!! 「何じゃこりゃーーーーーー!!!」 ビーカーを置いて、お冷にチェンジ。 「あははははっ。さすがベス、ナイスリアクション!!!さっきの報復♪」 イッシーの言葉に殺意が芽生えたけれども、今持ってるのは飛び道具のジップロック in タオルだけだ。 これを繰り出すのは、危険だ。 湿ったワキ汗タオルなんて自分の手でも、持ちたくねーべ。 「・・・藤木にも飲ませてやるべ。」 正面の藤木が飲んでいたと思われるアルコールを一気飲み。 カッと喉と顔が熱くなった。 ハイオク満タンな感じだ。 ここにビーカーからトポトポとソース味なアルコールを投入。 店内が怪しい暗さだから、きっと気づかずに飲むに違いない。 「うわっ、ベス、初対面の男にそれって藤木に恨みでもあるみたいじゃんっ。」 ゲラゲラ笑うイッシーに私も笑った。 やっぱり、飲み会はこうでねーとなっ!!!
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