紅葉狩り

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お寺の門をくぐり抜けると、お寺が現れる。 「お寺の中に神社もあるね。」 鳥居があるってことは神社だべ。 「うん、神仏混淆だね。昔、習ったね。」 私の言葉に藤木が答えてくれる。 当たり前だけど、それがいい感じだべ。 ブラの話題を振っても、寺と神社の話題を振っても答えてくれる。 藤木に答えられない暴投をしてみたくなるけど、そんなすごい球が投げられない自分の脳みそが残念だべ。 一応、お参りだべ。 お寺と神社。 何を参ればいいのか分からない。 手を合わせて神妙な顔をして目を瞑った藤木を横からチラリ。 来年も来れるといいべ。 藤木が目を開けてこっちを見て、ふっと笑った。 「何で僕のことを見てるのさ。」 「素敵男子だからかな。」 「ふふっ。じゃぁ、次は神様の方にお参りだね。」 すぐ隣の神社にお参りだべ。 お寺の中に鳥居。 手をキレイに合わせて目を瞑る藤木の様子。 絵になるべ。 できれば服を脱がせて、ブラ姿を拝みたい。 神様だって、きっとお喜びになるに違いない。 あぁ、ムラムラくるべっ。 神様、ごめんなさい。 仏様もごめんなさい。 私は煩悩の塊ですっ。 藤木のブラが見たくて、触りたくてたまらないです。 そして、藤木を独占したいです。 誰にも、触らせたくないです。 できれば、ガラスケースの中にいれて観賞したい。 もちろん、下着姿で。 「さぁて、次は吊り橋の方まで歩こうか。ほら。」 お参りを終えた藤木にほらと言われて差し出された手。 その手を繋いで二人で歩くって、素敵だべ。 真っ赤なカエデの葉が生い茂る、その隙間から指す陽の光。 あぁ、やっぱり、煩悩だらけだけど、こんなところで藤木の下着姿が見られたら芸術的な写真の一枚でも撮れそうだべ。 「フォーーーーーーーー!!!」 「ぶっ、いきなり叫ばない。おバカさんだね。恥ずかしいよ。」 恥ずかしいよと言いながらも、私と繋ぐその手に力を入れて離さないようにしてるその行為がなんとも言えずにくすぐったい。
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