遠出の後は

3/12
前へ
/539ページ
次へ
「汚いよ、使用済みだし。」 「ぶはっ。あははははっ。」 まさかの、使用済み発言。 ご神木、使用済み!!! ウケたべ。 「エロい、エロいよ、コージー!!!あははははっ。」 「もうっ、エロいを連呼するエリーの方がエロいよ。」 二人で笑う内容がたとえ下品でも、楽しかったら許されるハズ。 むしろ、下品な内容で笑える関係は貴重なハズ。 ご神木、使用済み。 ダメだ、頭からこびりついて離れない。 気が付けば、車は国道248号まで戻ってきたみたいだべ。 大きな道に出た。 「買い物してから帰っていい?」 「うん、いいよ。」 「良かった。タマゴ、使っちゃったから買いたいんだよね。他にも食べ物を買わないと今夜の夕飯も困るし。」 「ぶっ。」 どんだけ、タマゴが好きなんだべ。 そりゃ、朝からタマゴを食べまくったし、なくなるって話だ。 昼ごはんもタマゴだったし。 「エリー、夕飯、何が食べたい?」 「んー、お腹重たいからお茶漬けみたいなのがいい。」 「ん。了解。だよね、ホットドックにおにぎりに五平餅。お腹にたまる物ばかり食べたよね、あはは。」 藤木の朗らかな笑い声。 全部、藤木が私に買い与えたり、用意したりして食べさせたものじゃないかよ。 全部美味しかった。 餌付けされたってか。 藤木が親鳥で私はヒナだな。 口を開けて待ってると、次から次へと口の中に食べ物が入ってくる。 まさしく、そんな感じだべ。
/539ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3464人が本棚に入れています
本棚に追加