藤木浩二の独り言 パート6

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情事の後のまったりした雰囲気。 そして、寝てしまったエリーを見て思う。 また、ヤリ過ぎちゃったなと。 若干の反省をしつつも、スッキリ爽快な気分と可愛い寝顔を見て改めて思う。 僕は悪くない。 可愛い絵里が悪い。 僕を興奮させる匂いを放つ絵里がいけないに違いない。 半身を起き上がらせて、脱ぎ散らかした下着をつけ、彼女が寒くないようになるべく布団をパタパタしてしまわないように布団から抜け出して服を着た。 それから、エリーの服と下着を集めて畳んで枕元に置き、もう一度、彼女の寝顔を眺める。 ブラしてる程度の変態だと前に言ったけど、彼女の匂いに興奮して癖になってるってもっと変態チックだよね。 匂いフェチなわけじゃなくて、本当に絵里限定なんだけどな。 だって、もしかしてワキガの人全体の匂いに反応するようになってしまったのかと思って、山根君には悪いけれどもそれとなく、山根君の匂いを嗅いでみたけど、別に興奮しなかったし。 いや、冷静に考えてみたら、山根君に興奮したらますます変態だし、イッシーにも悪い気がするから絵里限定で構わない。 これ以上、自分の変態レベルをあげるつもりなんて毛頭ないのに。 絵里のせいで・・・。 違う、きっと、これは好きな女の子の匂いだからだ。 きっとそう。 だけど、絵里はショックを受けていたなぁ・・・。 情事の後の匂いを消したくなくて、シャワーも浴びずにそのまま放置して匂いを楽しんでいただけなのに。 まさか、絵里自身が自分の匂いを嗅いで、あそこまで反応を見せるとは想定外。 そんなに臭かったかな? 僕にとっては、あの何とも言えないツーンとした匂いが絵里との情事の記憶を呼び起こさせてくれて興奮の呼び水になってるのに。 今日は、もう夕飯を食べさせたら送っていくだけだし、やっぱりシャワーを浴びるのはやめよう。 夜まで、絵里の匂いを纏っていよう。 ごめんね、絵里。 僕、ブラしてる程度の変態から絵里限定だけど匂いフェチにもなっちゃったみたい。 もうばれちゃったけど、嫌わないでね。 寝てる彼女の髪の毛をそっとかきわけ、オデコにキスをした。 さぁて、絵里が喜びそうな特製のお茶漬けを作るか♪
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