ワキトーーーーーーークな合コン

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家がどこらへんかって話になって、山岸さんと新藤姉弟とナンちゃんは同じ方面の電車であることが判明した。 イッシーと山根は近鉄らしい。 残った私と藤木は赤電車だけど新藤さん達とは違う路線でホームも別。 このヘルメット頭と一緒か!? 「じゃ、とりあえず全員名駅だね。遅くならないうちに帰ろうか。」 山岸さん、すでに遅いですよー。 なんとなく、山岸さんの背中に向けて怪電波を飛ばした。 笹島の交差点で赤信号で停められた。 「新藤さん、アレ、しましょうよ。大学近くの交差点で飲み会の後によくやったじゃないですか。」 「えっ、でも、ここは笹島の交差点で大学の近くとは違うしね、ベスちゃん。」 新藤さんが引くなんて、ちょっと自分だけ常識を持ち合わせた大人みたいになっちゃってさ。 やっぱ彼氏ができるくらいには常識的に成長しちゃったのか。 「じゃんけんで負けた人が叫ぶだけだから勝てばいいんじゃないですか。」 「はははっ。ほら、今日、私、酔っ払ってないしね?」 ・・・やっぱり酔っ払ってないとやってくれないのか。 「藤木、じゃんけんで負けたら、ここで叫ぶんだよ、青になった瞬間に。」 隣の藤木にふっかけてみたら、藤木が笑った。 よっしゃ。 「ほら、イッシーと山根とナンちゃんもっ!!!」 ナンちゃんも強制参加させたら勇気君もやってきた。 「よし、じゃんケツ ポン!!!」 「あいケツ ポン!!!」 「あいケツポン!!!」 「うわーーーーーーっ!!!」 見事に勇気君と山根が勝ってしまった。 私とイッシーとナンちゃん、そして藤木で真剣勝負。 「せーの、じゃんケツ ポン!!!」 「あいケツ ポン!!!」 「あいケツ ポン!!!」 「あいケツ ポン!!!」 さっきよりもスピードアップしてじゃんけんが続く。 「ギャーーー!!!」 「よっしゃーーーー!!!」 私の叫び声とイッシーの歓喜の声。 残るは私と藤木とナンちゃんだ。
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