ホウレンソウを怠るな

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イッシーに相談して、私からのプロポーズもありだと言われた月曜日。 目から鱗が落ちたし、そうだべ。 私から攻撃するのもありだべ。 いつも私から攻撃して最後は布団の上で形勢逆転されてるけど、結果オーライだしなっ。 そう思いつつも、もしも自分でプロポーズするなら、いつがいいだろうかとか場所はどこがいいだろうかとか、どんな言葉でとかって考えてしまう。 それでも毎日、仕事をきっちりと終えて山田さんと小鳥遊さんと一緒に立ち上がっていたんだけど。 「トミー、なんか最近、悩み事でもある?」 どんだけ会社の人のことを見てるんだよ、山田さんっ!!! もしや私に気があるんじゃねーべかって思っちゃうべっ!!! 「えっ?何でですか?」 「う~ん、観察の結果。子供を観察するみたいについつい観察しちゃうんだよね、いつもと違うと病気かなとかってさ。」 さすが3人の子持ちのパパさんだべっ。 恐れ入った。 「悩み事って言うか・・・。」 そう言ったところで、いつもお疲れ様と別れる場所まで来ていた。 「よし、分かった。明日の昼ごはん、一緒に食べるぞ。なっ、小鳥遊!!!」 「えぇっ?富田さんが相談したいならいいですけど、無理やり聞き出すのはどうなんですか?」 「今の会話の流れだったら相談するだろ。なんたって俺達は定時あがり推進委員会なんだから。」 し、知らなかったべ。 定時あがり推進委員会なんてあったのか。 しかも、私もメンバーだったようだべっ。 「じゃ、お疲れ~。」 「お疲れ様。」 「あっ、お疲れ様でした~。」 明日は金曜日だべ。 そして、今週末もやっぱり藤木と会うべ。 お泊りだべっ。 そう言えば、今週は会社の帰りに会ってないなぁ。 駅の柱のところに藤木が立ってないかなっていつも思いながら帰るけど、立ってないし。 残念だべ。
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