カフェ ユーフラテス 再び

3/7
前へ
/539ページ
次へ
ゆっくりと動き出した車。 そう多くはない自分の荷物を抱えて、チラリとコンビニ前にたむろする若者を見たら、肉まんだかあんまんだかカレーまんだか、まん類を食べている様子がうかがえた。 美味しそうに見えたべ。 「今夜、食べたい物ある?」 藤木の言葉に即答してやったべ。 「まん類。」 一瞬の沈黙。 それから藤木の声。 「まん類って何?」 うん、言われて思ったべ。 分かりにくかったな。 「肉まんとかあんまんとかカレーまんとかピザまんとか豚まんとか藤木まんとか。」 「ぶっ。藤木まんの作り方を教えてよ。」 藤木まんの作り方か。 ちょっと考えてみよう。 「まずは、コージーの上着を取っ払って、可愛い下着姿にする。あっ、今日の下着は何色だケロ?」 「下着の色、作り方に関係あるの?」 「あるよ、モチベーションに影響を与えるから。」 「ふはっ、意味わかんないこと言ってなくていいから。本当に、おバカさんだ。」 運転しながら楽しそうな顔をする藤木を眺めて満足だ。 「作り方の続き、聞く?」 「遠慮しておく。後からインターネットで調べるからいいよ。」 残念。 続きが美味しいところだったのに。 可愛いバストトップに吸引して藤木をムラムラさせたところに小麦粉を振りかけてそれを舐めて・・・。 ちょっと変態だべ。 藤木以上の変態にならないように、これ以上の想像はやめておこう。
/539ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3464人が本棚に入れています
本棚に追加