まん類ホームラン

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「じょーとーへーいぃ!!!そろそろ膨らんでます!!!」 上官への報告は忘れてはいけないべ。 ケラケラっと笑いながら藤木がボウルを取りだしてまん皮様の膨らみ具合を見た。 そして、立ち上がった。 「エリー一等兵、次の任務だ、ついてきたまえ。」 「了解であります。」 私を見下ろして命令を下した藤木に慌てて立ち上がって、敬礼をした。 何式の敬礼だったんだろう。 よく分からないから某アニメ式の敬礼だべ。 オデッサ作戦、マチルダさん。 台所のテーブルにボウルを置いた藤木がラップを外してまな板の上にまん皮様を置いている。 そして、分割している。 「丸めて少しの間、休ませるらしいよ。」 藤木がまん皮様を丸めだしたのに倣って私もまん皮様を丸めた。 全部を丸めたところでまたラップの出番だべ。 「今度はどれくらい休ませるの?」 「ん?僕とエリーが濃厚なキスして終わるくらいの間かな?」 ふわっと笑ったと思ったら手を引かれて、そのまま宣言通りに唇を塞がれたべ。 驚いて ウフォーーーーーーーーーーー!!! と言ったつもりの私の声は藤木の口の中に閉じ込められて、ただくぐもった声が聞こえただけだったべ。 仕方がないべ。 いや、本当は嬉しいべ。 藤木の背中に手をまわして、ブラの存在を確認しながらのキスだべ。 フォフォフォフォフォフォッ!!! 興奮マックスだべっ。 まん皮様が膨らむのはゆっくりだったけど、私の藤木への思いは一瞬で膨らんだべ。 そして、片手をご神木に伸ばしたら、唇を離されて怒られた。 「もうっ、おバカさんなことしないのっ。触られて僕がその気になったらまん類が作れなくなるでしょっ。」 「だったら私を本気にさせるようなキスしなくてもいーじゃん。」 プイっと横を向いてやったべ。 そしたら、藤木が私のワキの下に手を入れてきた。 「ギャッ。」 「隙アリ!!」 それだけならまだしも、ワキの下に入れた手を鼻に持っていって臭いを嗅いだべっ。 グッ。 チョー恥ずかしいぃ。
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