まん類ホームラン

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「何で、こんなの持ってんの?」 普通の一人暮らし男子は持ってるのか? めん棒。 クッキーとか作るってか? 藤木が取りだしためん棒を持って、お約束のようにそれを自分の股に持って行って、戦闘状態のご神木風にしてみたら隣で藤木が爆笑したべ。 さっきまでの熱くて蕩けるような、今夜への期待で盛り上がる感じの濃厚キスの後の空気を一瞬で消し去る魔法を今、私が使ったべ。 「おバカさんだっ。こんなに大きかったら人間じゃないしっ、あはははっ。」 掘り下げる話題でもないだろうと思ったけれども、藤木の笑い声についつい調子に乗ってしまう。 「いやいや、でも体の大きさとご神木の大きさの比で考えたら、地上でもっとも大きくて立派なのは人間様だって聞いたことあるよ。」 「ぶはっ。凄いね。どこでそんな知識を学んでくるのさ。」 「どこだろう?大学のパンキョとか?」 「ぶはっ、女子大のパンキョってエロいんだ、あはははっ。」 笑いながら藤木がめん棒を持っていってしまった。 そして、まん皮様をまな板の上に一つ取りだして手で押さえつけて平べったくした後に、そのめん棒でくいくいと丸く伸ばしていってるべ。 器用かつ、面白そう。 「エリー、やりたいんでしょ?」 私を見下ろした藤木を見上げたら、ふわっと笑ってめん棒を渡してくれた。 「やりたい、やりたい、今夜もヤリたい。」 「ぶっ、おバカさん。でも、僕もヤリたい。」 めん棒を持って、鼻歌混じりに藤木のようにやってみたけれども・・・藤木のように丸く皮が伸びないべ。 「じょーとーへーいぃ!!!」 助けを求めたべ。 笑いながらめん棒を受け取り 「部下の後始末をするのも上官の務めだね。」 と言い、きれいに皮を伸ばしてくれた。 「さすがは、上官でありまっす!!!」 何式かは、分からないけれども、敬礼しておいたべ。 そうだ、某アニメ式にしておこう。 コスモクリーナをもらいにイスカンダルへだべ。
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