オカルト研究会

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大学時代に私とイッシーが所属していたのがオカルト研究会と漫画同好会。 なぜ、二つのサークルに所属していたかというとオカルト研究会と漫画同好会がたまたたサークル室が隣にあったことと、新藤さんはじめ、多くのオカルト研究会の先輩方が漫画同好会と兼部していたからだ。 漫画同好会のサークル室は最早、オカルト研究会の書庫兼荷物置き場になっていた。 そんなオカ研と漫同の先輩である新藤さんが貸してくれた漫画と本を読みながらのんびりと休日を過ごす。 さすが新藤さん、ツボを心得てる。 全然有名じゃないけど、キュン死間違いなしと太鼓判を押してくれた漫画。 同人誌じゃんっ!!! しかも、『島田組!!!』って何だよ!!! 商店街の割引券とか広告てんこ盛りなんすけどっ!!! いや、でも、普通に面白かった。 新藤さんが描いた『どす恋』。 大学生の頃、サークル室の屋上から叫んでた 『もうひと息賞って何だーーー!!!大学デビューさせろーーー!!!』 って言葉は、漫画家になりたかったからなんだ。 あれから数年。 酔っ払いがふざけて言ってたわけじゃなかったんだなと今更ながらに思った。 てっきり大学デビューって、ちょっとオサレな女の子に変身したいとかそんな感じかと思ってたら・・・さすが新藤さんだ。 で、こっちのスピリチュアルな本とやらもさ・・・。 怪し過ぎて笑ってしまった。 巷で色んなことを言ってる人達がいるけど、みんな似たり寄ったりのことを手を変え品を変えて言ってるだけだべって思ってた。 自分の中で一番好きなスピリチュアルな人は、ここ数年で世の中に出てきたような人じゃねーべ。 霊界の宣伝マンとして方々で名言迷言の数々を残した俳優の丹波さんだべっ。 彼の凄いところは、霊界の宣伝マンとして怪しいことをしてただけでなく、俳優としてちゃんと成功してたとこだべ。 二足のわらじを履けるってのは、すげーべ。 私なんて、会社員として日々、働くだけで精いっぱいだし、それもまわりの人に助けられてるっつー話だ。
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