走るよ 師走

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私の唇を解放した藤木が真っ直ぐに私を見て 「バカなことを言ったりやったりしたお仕置き。恥ずかしいでしょ。一緒に羞恥プレイだねっ。」 ペロリと舌で唇をわざとらしく舐めた様子にエロスを感じたべ。 いつも、大人しくお育ち良さそうに笑ってるのに、根っこは男だべ。 可愛いブラに隠された本性を見た。 いや、知ってるんだけど。 本当は絶倫だってことも、決して草食ってわけでもないことは知ってるんだけど。 でも、いつもそういう雰囲気のベールに包まれてて本性を発揮するのは布団の中って決まりがあるのに。 ドキドキが止まらないべ。 過去の少ない経験から言っても、こんな風に唇を奪われたことはないべ。 やばい、藤木が男に見える。 男にしか見えなくなってきたかもしれないべ。 グッ。 「あっ、やっぱり、やりすぎだったかな?ごめんごめん。」 あぁ、こっちの藤木がいつもの藤木。 ノーマルタイプだべ。 さっきの藤木はニュウタイプ。 ノーマルタイプも大好きだけど、ニュウタイプも好きだべ。 あぁっ、好き過ぎて怖いべっ。 「あっ、電車が来たよ。ほら、乗らないとっ。」 藤木が私の腕を引っ張る。 その腕さえも、熱い気がする。 もう、責任を取らすしかない。 こんなに好きにさせられて、責任を取ってもらおう。 近日中に絶対にプロポーズしてうんと言わせてやるべっ!!!
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