走るよ 師走

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クラウンコンフォートを見送ったら、見慣れた車がゆっくりと家の前に停車したべ。 ストーキング開始。 電話が鳴って、呼び出されるのかなと思ってスマホを待機。 ん? 鳴らない? って、藤木が降りてきた。 まさか、マイハウスにいらっしゃるなんて聞いてないべっ。 ガッと立ち上がって、荷物を持ってドタドタと階段を駆け下りていたらピンポンが鳴っちゃったよ。 タッチの差でマミーが玄関を開けた!!! フォーーーーー!!! 彼氏とマミーのご対面!!! 「おはようございます。絵里さん、迎えにきました。」 にっこりと笑う藤木。 ザ・営業スマイル、ピッカーン! 「おはよー。」 マミーの声のトーンからマミーの藤木への好感度の高さが分かるべ。 にこにこしてるし、嬉しそうだ。 そういうの、見てるこっちはすごく嬉しい。 「藤木君、コーヒーでも飲んでく?」 ナンパ開始か、マミー。 「そうしたいところですけど、車、路駐してあるんで遠慮します。近いうちにゆっくりと遊びに来させてもらってもいいですか?」 ウホホホ。 近いうちにゆっくりと遊びに来るんだ!!! 見せられないモノは片付けなければ! 大人の玩具とか恥ずかしいべっ。 乙女ゲームにBLは大人の玩具だべっ。 隠しておくべっ。 「あら、嬉しい。じゃぁ本当に近いうちに遊びに来てね。」 母親がイッシー並みに腰をクネクネさせないうちに、二人の間に割って入るべ。 突撃!!!
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