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落ち着けないデラックスさに尻尾を巻いて逃げ出た。
が、藤木は私よりも先に外で待っていた。
「どうだった?」
ニコッと笑って聞かれて
「デラックス過ぎて落ち着かなかったよ。」
と言ったら、笑ってる。
それから、そちらはどうだったんだと探りを入れたら
「う~ん、なんかね、男性用のトイレって立ってするでしょ?で、外にに坪庭っていうかとにかく庭みたいなのがあるとこの前に男性用のトイレが並んでてね。デラックスかもしれないけど、変な気分だったよ。」
大パノラマから見える坪庭を正面に、お小水を便器めがけて発射ってか。
うん、デラックスだけど落ち着かなさそうだべ。
苦笑いだ。
「でも、トイレ自体は物凄くキレイで行き届いてるって感じがして好感度が高いよね。やっぱりキレイな方が嬉しいし。」
さらっと藤木が言った内容。
まるで女の子目線かと思ったけど激しく納得してうんうんと頷いた。
「さて、次はどうする?そっちで何かを食べてもいいし、あっちでおせんべいの試食をしてもいいし。お魚は帰りに買おうね。」
至れり尽くせりな彼氏だべ。
「じゃぁ、まずは腹ごしらえにレッツラゴー!!!」
藤木の手を引っ張って、食べ物屋さんが入ってるらしい建物に進む。
ウホホホホホホホホホホ!!!
ここの建物もキレイだべっ。
それに、食べ物屋さんがいっぱい入ってるべっ。
はっけーーーーーーーーーーん!!!
「ラーメン、食べようよ!!!」
私の目に飛び込んできたのはラーメン横綱。
名前からして美味しそうだべ。
そして、美味しいんだべ。
あぁ、どすこいどすこい、ごっつぁんでっす!!!
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