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「これも美味しいよ、から揚げにすると。」
次に藤木が手にとったのは、アカシャエビ。
「へー。」
小さな海老がパックの中でチロチロと動いてる。
鮮度抜群だべ。
そして、食べたいとも言ってないのに、想像通りに藤木がパックに手を伸ばす。
やっぱりな。
ダメだ、笑えてきた。
藤木は大人買いの傾向があるんだべ。
「あっ、ニギスも売ってる!これも揚げると美味しいんだよね。白身でほくほくな食感がいいんだよ。」
「ふーん。」
にやつく頬を抑えられない。
「もう、何でそんなに笑ってるのさ!」
プンプンってついでに言ってくれないかな、可愛い。
そして、やっぱりパックに手を伸ばす。
お買い上げだべ。
大量注文、大人買いが藤木の得意技。
喫茶店ではパフェだし。
それでこの普通体型を維持してるって、すごいべ。
「まだ時間がありそうだね。あっちに豆腐とかも売ってるんだ。見てこようよ。」
藤木の私に対する見てこようよってのは、すでに決定事項だし買う気マンマンだべ。
どんだけ購買意欲が高いんだよ。
「何で今日はまたそんなに大量購入を?」
「ん?ボーナス貰ってるけどまだ何も使ってないから自分へのご褒美にエリーと美味しいモノを食べようと思ってね?だから食べたい物をどんどん買っていいよ。」
グッ。
ちょっと感動したべ。
一緒に美味しいモノを食べようと思ってだって。
嬉しいべ。
そうやって思ってくれる気持ちが。
「あっ、それともどこか高級なお店で外食の方が嬉しかった?」
「いやいや、そんなことはないよ。」
「良かった。だって外食したら一緒に飲めないもんね?ふふっ。今日は二人で酔っ払おうね。」
微笑まれて、決めたべ。
藤木をべろんべろんに酔っ払わせてやるべっ。
そして、下着姿にして、イヒヒヒヒヒ。
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