走るよ 師走

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買い物したパンを受け取って藤木に合流だべ。 レジを終えて出てくる藤木を待ってるべ。 それにしても、けっこうな人だな。 「もう買ってきたの?」 藤木の登場。 「うん。クリームパン、好きだよね?」 「えっ、何で分かったの?」 「ぶはっ、予想通りだ。タマゴが使われてるから好きに違いないと思っただけだよ。」 あまりにも想像通りだから、おかしくなった。 「カスタードクリームって美味しいじゃん。タマゴだからじゃなくて。」 いやいや、タマゴだからだろう。 タマゴだからじゃないなんて言わなくてもいいのに。 「さて、帰ろうか。」 すぐの出口を出たら、すぐそこに平面駐車場。 藤木の愛車は道を挟んだはるか彼方だから歩かないといけないけど、昼間だし寒いけど寒くないべ。 両手に魚とせんべいの袋を持つ藤木と手を繋ぐのは諦めて、せんべいを持ってる方の腕に自分の腕を絡めてみた。 微笑みながら私を見た藤木と目があったべ。 いいじゃん。 「もっとくっついてよ。寒いから。」 藤木の言葉に笑ってしまったべ。 「くっついたらあったかくなる?」 「なるよ。気持ちが。」 なるほど。 お言葉に甘えて藤木にもたれるようにして歩いたべ。 幸せ過ぎて叫びたくなる。 フォーーーーーーーーーーーー!!!
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