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「コージー宴会部長、まずは何からすればいいでありますか?」
刈谷ハイウェイオアシスから藤木の自宅にお邪魔して、台所で藤木が戦利品を冷蔵庫に入れたりしている後ろから声をかけた。
「ぶはっ。エリー飲み会隊員にジャージへの着替えを命じる!」
背中越しに話しかけたところで、藤木が振り返って私への命令を下した。
おかしな命令だと思ったけれども、上官の命令は絶対だべ。
「ジークジオン!」
ついでに、敬礼!!!
「ブッハ!」
コージー宴会部長に敬礼して笑いをとったところで、荷物を持って2階へ。
一応、着替えてる姿が藤木から簡単に見えてしまう居間でとかは、遠慮するべ。
乙女の嗜みだべ。
さっむ!!!
物凄く寒いから、超高速で着替えたべ。
いつもの青ジャージだ。
昼下がりから青ジャージを着て、いったい何をするんだ?
唐揚げを揚げるから、汚れてもいい服に着替えて来いって意味だったかな。
学生みたいなノリだべ。
ジャージも高校生のときのだし。
ちょっと楽しいべ。
意気揚揚と唐揚げを揚げる気、マンマンで階段を降りたら、藤木が台所にいない。
どこに行ったべ?
居間のガラスの向こう側に動く人影。
第一家人発見だべ。
ガラガラっとすりガラスの扉を開ける。
「うわっ。」
びくっと驚く様子を見せた藤木。
そして、その藤木の姿に爆笑させられた。
「ぶあっあはははははははは!!!!」
まさか、藤木まで高校生みたいなジャージを着てるとは思わなかったべっ。
しかも、藤木のジャージの色は、あずき色だべっ!!!
「エリーに合わせてジャージを買ったのに、そんなに笑うことないのに。」
しかも、わざわざこんなだっさいジャージを買ったって!?
くっ、腹筋が引き攣れそうだべっ。
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