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「もうすぐクリスマスだからかなぁ。ちょっと豪華なモノがお買い得価格になってるね。」
お刺身、お肉、加工肉。
いつもよりも少しだけお値段がお安いのだろうか。
って、お刺身、藤木の家にあるのになんで真剣に眺めてるんだよ!!!
「お宅の冷蔵庫に大きくて新鮮なブリがいらっしゃいます、ギョピ。」
藤木の隣で忠告してあげた。
「うん、サーモンも美味しそうだなぁって思ったんだよねー。」
こらっ!
美味しそうに見えるかもしれないし、藤木の一番好きな魚だと思うけど!
「ブリがあるもんね。スモークサーモンを買ってサラダに散らそう。」
ウフォフォフォフォ!
結局大好きなサーモン、買ってんじゃん!
突っ込みどころが満載だけど、楽しいからオッケーだべ。
「お好み焼きも食べたくなっちゃうよねぇ。」
こらこらこらこら。
お好み焼きもどうやら藤木の好きな食べ物にはランクインだべ。
お好み焼きの粉を見ただけで食べたくなるのか?
だって、今日は宴会のためにブリを入手してるべ。
しかも、せんべいもだべ。
「あっ、砂肝だ。砂肝、炒めようか。」
聞いてるのか?
それとも、独り言だべか?
とっくに藤木の手は砂肝のパックを掴んでる。
どんだけ食べ物を用意するんだよっ。
面白いからいいことにしよう。
その後も、ところどころで足を止めて真剣に物色してる。
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