ラストスパート準備 走るよ 師走

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「エリー、お酒は何がいい?」 「何でもいいよ。」 「家にあるのは缶チューハイだけだから、ワインとか飲みたかったら買おうよ。」 ワインなんて普段、飲まないべ。 「缶チューハイ飲むから買わなくていいよ。持って帰るのに、重たくなるし。」 チラッとカートに載るカゴに視線をやったべ。 「そう?」 「うん。」 「おもてなしの極意はさ、食べ物も飲み物も足りなくなったらダメなんだよ。豪華なモノは用意できなくても、お腹いっぱいになってもらわないとね。」 十分だべっ!!! 心の中で声を大きくして突っ込んだ。 そして、藤木が私をもてなそうとしていろいろしてくれる気持ちを汲んで 「しょっぱいせんべいを食べたら甘いモノも食べたくなるかもしれないから、アイスクリームを買おうよ。」 と提案してみたら、顔を輝かせてる。 可愛い藤木。 藤木のせいで肥えていく。 毎週毎週、たくさん食べてるのに。 今夜はいつもよりもたくさん食べて飲むハメになることは目に見えてるべ。 藤木は普段の私だったら手を伸ばさない高級アイスクリームを戸惑うことなくカゴの中に。 大人買いだべ。 これが本当の大人の威力だべ。 「アルコールの後のアイスクリームって、最高に美味しいよね。」 嬉しそうに言う顔が眩しいべ。 「アイスクリームの後のコージーも最高に美味しいよ。」 ニヤリ。 「外でそういうことばかり言わないの。後から、一緒にお風呂に入ること決定だからね!」 「ぶはっ、そっちの方がエロいこと言ってるよ、あはは。」 私の指摘に少し頬を赤くして照れ笑いな顔を見せてくる。 ムラムラくんべっ? 私が男だったら、押し倒してすぐにでも襲うっての。
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