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藤木の家のガスレンジがピピピっと音を発してそろそろ揚げていいぞと許可を出したべ。
「第一のコース! ニギス太郎! ドボン!」
私の掛け声とともに、ニギスを油の海に沈めてやった。
「ぶはっ、エリーやめて、アレを思い出す。あっはんソープ、あははははははっ。」
藤木が言ったのは、いつだったか2階の寝室の布団の海で二人で泳いだアレだな。
「第二のコース! あっはんチョー気持ちいぃ! ドボン!」
行き当たりばったりな感じだけど、言ってみたら藤木が体を折り曲げて爆笑してるべ。
笑いのツボにクリティカルヒットをお見舞いできたらしくて、大満足。
「第三のコース! ギョピ! ドボン! 熱いギョピ熱いギョピ!」
すでに、笑い地獄に陥ってる藤木には何を言ってもおかしいらしいべ。
今なら、箸が転がっただけで爆笑間違いなしだ。
でも、ここまでだな。
3匹泳がせたら、これ以上は無理な感じだべ。
ひぃひぃと笑う藤木。
あずき色のジャージ姿で笑い転げてる姿を見ると、高校生くらいだった頃の藤木はこんな感じだったのかなと思うべ。
「コージー宴会部長、質問があります!」
やっと笑いがおさまりつつある藤木への質問だ。
「何?」
「高校時代は何部だった?」
「中学高校と柔道部だったよ。」
とてもそんな風には見えないべっ!!!
筋肉質じゃないべっ!!!
いや、筋肉もあるけど、よゐこ悪い子普通の子でいったら普通の子だべっ!!!
疑いの目を向けたら、苦笑い。
「そんなに強くなかった。いや、全然強くなかったよ。」
「へー。得意技って何?」
「寝技。」
フォーーーーーーーーーーー!!!
「ぶっ、なるほど!柔道は強くなくても、今に生かされてるねっ。あははははっ。」
「もうっ、そんなこと言うと、後から本当に寝技かけちゃうよ?」
「だから、いつもどんだけ逃げようと思ってもコージーから逃げられないのか、謎が解けた!」
そういうことだったのか。
押さえるところを押さえられていたんだべっ!
柔道部だった頃にブラに目覚めていたら・・・。
柔道着の胸元からチラ見えする花柄ブラ。
フォフォフォフォフォフォフォフォ!!!
こ、これは、頼むしかないべっ。
寝技プレイだべっ!!!
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