ラストスパート準備 走るよ 師走

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あぁ、生きたまま灼熱地獄へと放り込まれて可哀相なアカシャエビ・・・ なんて仏心を私が持つわけないべ? 「熱いギョピ熱いギョピ!!!」 アカシャエビも熱そうだけど、私もテンション上げてその場で小さくジャンプして言ってみた。 「エリー、危ないからやめなよ。」 諌められるも、藤木だって楽しそう。 大人しく藤木の隣に並んで鍋の中で真っ赤になってるアカシャエビを見た。 「そろそろ、良さそうだな。」 次々とお鍋から救出されるアカシャエビ。 残念だろうけど、皆様、お亡くなりになってるべ。 残りのアカシャエビをすべて豪快にお鍋の中に投入したら、藤木が私の口元にアカシャエビの唐揚げを持ってきた。 揚げたてほやほや。 ふぅふぅっと息を吹きかけて、そのままパクリ。 ガリっと噛みしめたら、何だこりゃ。 「うまいっ!!!」 叫んだ私を見て、藤木が満足そうな顔をしてる。 「お菓子みたいじゃんっ!!!」 「ふふふっ。でしょ。美味しいよね。」 いやいや、あなた、そんな普通そうな顔してけっこう美味しいモノ、知ってるのね。 感心したべ。 一人暮らしの自炊男子は女子の一人暮らしよりも、お料理上手なのでは? それとも、藤木だからなのか? 藤木のようなブラ男は食べ物への拘りも強いのか? 「これ、揚げちゃったら一緒にお風呂に入ろうね。」 普通に、今までと同じテンションで同じ流れで言われて普通に頷いてしまったべ。 「じゃ、お湯、捻ってきて?」 藤木ににこにこと言われて、その藤木の顔を見て、我に返った。 いや、いいや。 うん。 この前も一緒に入ってるし。 家主の命令に従い、大人しくお風呂の用意をさせていただいた。 どうせなら、今夜のブラも選んでいいかな? 「コージーの着替えも、用意しておいてあげるねー!!!」 お風呂場からさらりと藤木の後ろを通過するときに声をかけて、返事を聞く前に2階へ。 うっしっしっしっし♪
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