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サラサラっと藤木の持つ袋から入浴剤が投入される。
それを片手で小さく掻きまわしている間に藤木はいったん脱衣所にゴミを捨てに行ったようだべ。
「ふふっ、隠さなくてもいいじゃん。」
明らかに、顔ではなくて体を見て言ってくる。
私の目も藤木の顔ではない場所をついつい見てしまうから人のことは言えない。
そこに体があったらつい見ちゃうし。
ザバザバと体を流した後、堂々と隠しもせずに湯船の中に入ってくる藤木。
恥ずかしいとかないのかよっ!!!
私はけっこう恥ずかしいのに!!!
「ふふっ、布団の中だと大胆なのに何でお風呂だとそんなんなの?」
余裕をぶっこいて聞いてくる。
だいたい、布団の中でも大胆なのは藤木で、いつも途中までしか私はもたないじゃないか。
「……布団の中とお風呂の中は違うんだってば。」
「あぁっ、そっか。お風呂の中じゃ致さないけど、布団の中だったら最後までスル的な?」
フォーーーーーーーー!!!
そういうことじゃないべっ。
もっと精神論的な感じだべっ!!!
が、藤木に反論しようと思っていたら、体に手をまわされて引っ張られて。
こ、こ、こ、こ、こ、これはっ!!!
後ろから抱かれてるってのはっ!!!
そ、そ、そ、そして!
藤木の男を感じる部分があるべっ。
そうっと、手を後ろにまわしてみたら。
「あっ、こら。そういうことすると、僕だってしちゃうよ?」
藤木の手が怪しく動いて私の腹から上に登ってきたのを押さえつけた。
「出来心です、反省してます!」
「次やったら、僕もするからね。」
楽しそうな藤木の声が風呂場に響いてる。
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