ラストスパート準備 走るよ 師走

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「さてと、体と頭を洗おうかな。エリーが先に洗う?それとも、僕が洗ってあげようか?」 楽しげな声で後ろから質問されても、頷くわけがない。 恥ずかしい以外の答えは出ない。 「遠慮しておきます。私のことは、お気遣いなく。」 「ぶはっ、いつもと別人みたいじゃん。ふふっ。」 藤木が笑えば、入浴剤で乳白色になったお湯も揺れる。 そして、私のお腹の前で組まれていた手が離されて、藤木がそのまま立ち上がった。 湯船が揺れる揺れる。 すると、お湯の量が減って、見せたくない部分が見えそうになるから、慌てて自分の身を沈めた。 堂々と洗い場に立つ藤木。 隠そうともせずに・・・。 いつも、ブラしてるときは隠そうとするくせに。 その姿がまた可愛いのに。 風呂場ではフルオープンってか。 「見過ぎ。さすがにそこまで凝視されると僕も恥ずかしいよ。」 「あっ・・・スミマセン。つい、そこにあったものだから。」 「ぶはっ、僕はどこを見過ぎかなんて言ってないのに、それって明らかにさ、あははっ。」 ウホホホホホ。 指摘されて初めて気が付いたべ。 確かに、藤木は私がどこを見過ぎてるのかなんて言ってなかったのに。 墓穴掘ったべ。 ついでに、藤木のおケツも掘るか!? ウホホホホホホホ。 魅惑の世界な気がしてきたべ。 藤木のお尻はキュッとあがった小ぶりな可愛いお尻だべ。 そう、下着が似合うお尻だべ。 「コージーって、何か、体を鍛えていたりする?」 なんとなくあのお尻には秘密がある気がして聞いてみた。 「う~ん、家でできるようなことくらいかなぁ。最近、体力の衰えを感じててね?」 体力の衰えを感じていても、精力は衰えてないべ!!! 思ったけど、言わなかった私はそれなりに大人だ!!!
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