ラストスパート準備 走るよ 師走

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「一緒に体、洗う?」 ふと気が付けば、藤木は髪の毛を洗い終わって、私の方を見ている。 しかも、微笑んでる。 意地悪な微笑みではなく、いたって普通に。 「遠慮させていただきます。」 「えー、いいじゃん。」 「恥ずかしいしさ。また今度。」 「ふぅ~ん、じゃぁ近いうちに絶対に僕が洗ってあげるからね。」 あっさりと引き下がってくれる藤木に感謝だべ。 そこで気が付いた。 お風呂上りに藤木のオンリー下着姿を拝むためには、藤木と同時にお風呂から出るか、藤木よりも先に出なくてはいけないのでは!? ここで裸を晒して恥ずかしい思いをしても、藤木の小悪魔下着姿を拝めるなら、いいのでは? 思い立ったら即、行動! バッ立ち上がった私に驚く藤木。 「見ないでっ!」 「あっ、ごめんごめん。」 絶対にごめんって思ってないし、口先だけだと思うけど今はそれどころじゃない。 「洗う。ついでに髪の毛も洗う。」 シャワーを捻って頭からお湯をかけて、勢いよく頭を洗いだした私に若干ビビる藤木。 が、お風呂の椅子に座らされてなぜだか藤木に洗ってもらうハメに・・・。 「ほら、ちゃんと前かがみになってないと、僕からいろいろ見えちゃうよ?ふふっ。」 グッ。 大人しく、藤木に言われるまま自分の恥ずかしいと思う部分を前かがみになって藤木から見えないように隠すように・・・。 「お客さ~ん、痒いところはないですか~?」 クスクス笑う声が聞こえてきたべ。 「頭頂部の右側と右の耳の上側、痒い!!!」 たいして痒くもないくせに、藤木の指でマッサージされる頭皮が気持ち良くて洗ってくれアピール。 私の指定した辺りをガシガシっと洗ってくれる。 なんて優しいんだべ。 たまらんっ!!!
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