ラストスパート準備 走るよ 師走

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男の人の背中は大きいべ。 イッシーの背中も大きいけど、藤木の背中はもっと大きい。 「エリー、一言、言っていい?」 「いーよ。」 「チョー気持ちいぃ!!!あははっ。」 さっき、私が言った言葉じゃん。 それ、言って笑ってるってさ。 なんか愛しいべ。 「抱きつくよ、そんな可愛いこと言ってると。」 「いいよ。そしたら僕は我慢できずにここで絵里を襲うかも。」 フォフォフォフォフォフォフォフォ!!! アグレッシブ!!! アーンド オフェンシブ!!! 「ダメダメ。いろいろと困ることになったらダメだから、それはダメ。」 頭の中は確変フィーバー中だけど、線引きは大事だべ。 締めるとこは締めて緩めるところは緩めるのが大事だべ。 桶にお湯を汲んで、ザザザッと藤木の体に掛けた。 右側からと左側から。 それからまたお湯を汲んで、また泡を流した。 「エリー、反対向いて。僕も流してあげるから。」 素直に背中を向けた。 だって、前から見られるなんて恥ずかしいから。 私がやったように、藤木が桶に汲んだお湯で私の体を流していく。 気持ちがいい。 自分でやれることを、他人にしてもらう。 なかなかいいべっ!!!
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