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体の泡が流れたことを察知して、一目散に湯船に飛び込んだ。
「ぶはっ、そんなに慌てて入らなくてもいいのに。」
藤木は笑うけど、やっぱり慣れない風呂場でバッチリ明るい状態で見られるのは、チョー恥ずかしいぃ!!!
振り返ると、堂々と藤木はゆったりとした動作で湯船の中に。
目のやり場に困るべ。
バッチリ見たけど。
「自分は逃げるくせに、僕のことはしっかり見るんだね。」
ふふんと笑いつつ、こっちを見てくる視線を感じる。
「ほら、こっち、おいでよ。」
あれよあれよという間に、また藤木の前で後ろから抱かれてる。
なんつー恥ずかしい恰好だべ。
しかも、藤木のご神木も元気だし。
拝むべき場所が私のお尻の下にあるなんて、バチがあたったらどうするんだ。
もぞもぞとご神木から逃げてみる。
「ふふっ、ごめんね、ブラしてても僕、ちゃんと男だからさっ。」
知ってるよっ!!!
いつも機能性十分じゃんっ!!!
しかも、耐久力も持続性もあるじゃんっ!!!
ここが風呂場じゃなかったら、言えそうだけど、風呂場はいわばアウェーな感じだ。
服を脱いで丸裸になってるって、鎧を脱いだ戦士みたいなもんだ。
本当に強い戦士だったら、困らないだろうけど、私みたいな強がりだけで生きてる人間には、無理だべ。
そこいくと、普段は守りに入ってるようで、丸裸になってもいつも通りでいられる藤木は強いべ。
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