ラストスパート準備 走るよ 師走

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体の泡が流れたことを察知して、一目散に湯船に飛び込んだ。 「ぶはっ、そんなに慌てて入らなくてもいいのに。」 藤木は笑うけど、やっぱり慣れない風呂場でバッチリ明るい状態で見られるのは、チョー恥ずかしいぃ!!! 振り返ると、堂々と藤木はゆったりとした動作で湯船の中に。 目のやり場に困るべ。 バッチリ見たけど。 「自分は逃げるくせに、僕のことはしっかり見るんだね。」 ふふんと笑いつつ、こっちを見てくる視線を感じる。 「ほら、こっち、おいでよ。」 あれよあれよという間に、また藤木の前で後ろから抱かれてる。 なんつー恥ずかしい恰好だべ。 しかも、藤木のご神木も元気だし。 拝むべき場所が私のお尻の下にあるなんて、バチがあたったらどうするんだ。 もぞもぞとご神木から逃げてみる。 「ふふっ、ごめんね、ブラしてても僕、ちゃんと男だからさっ。」 知ってるよっ!!! いつも機能性十分じゃんっ!!! しかも、耐久力も持続性もあるじゃんっ!!! ここが風呂場じゃなかったら、言えそうだけど、風呂場はいわばアウェーな感じだ。 服を脱いで丸裸になってるって、鎧を脱いだ戦士みたいなもんだ。 本当に強い戦士だったら、困らないだろうけど、私みたいな強がりだけで生きてる人間には、無理だべ。 そこいくと、普段は守りに入ってるようで、丸裸になってもいつも通りでいられる藤木は強いべ。
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