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イッシーが連れて行ったのは、カウンター席のみの串カツ屋。
おいおい、女子が行く店か?
いや、でも安いし美味いし文句はねーべ。
「串カツと土手煮と味噌おでんとビールで取りあえず乾杯して。」
うんうん、メニューもイッシーらしいかもしれねーべ。
「で、普通に話してたらけっこう楽しくって。山根のおっとりした話し方がけっこう好きだって思ったんだけどさ。」
うんうん、で、どうなったべ。
身を乗り出してイッシーの出方を待つ。
「その日もこれと言って何もなく終わった。健全に帰ったよ。」
へぇ~。
「あっ、でも、帰りの電車の中で朝は何時の電車に乗ってて大抵何両目にいるとか帰りは何時頃になることが多いって話はした。そしたら、次の日の朝、私の乗る電車に山根がいた。」
THE ストーカー☆
山根、確実にイッシーが好きやろっ!!!
「へ、へぇ・・・。で、イッシーもなんか好きになったてわけか?」
「うん、まぁ、そうかも。でも、やっぱさぁ、身長差が気になる程度にしか好きではなかったと思う。」
な、なるほどな。
自称165センチだけど多分170センチくらいだし、山根は私よりも目線が下だから155センチくらいか?
これが男女が反対だったら問題ないかもしれねーけどなぁ。
山根、この大ピンチをどうやってものにしたんだ?
「今週の火曜日にさ、会社帰りに駅裏のアニメイトで偶然、山根に遭遇して。」
まさかっ!!!
「それは、偶然じゃねーべ。必然だべっ。」
さっきよりも、より一層、身を乗りだしたら笑っておでこを押された。
「だよね、私もこれは偶然ではなく、必然かもしれないって思った。」
ほらなー。
オカ研的にはこの流れは重要だべ。
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