ラストスパート準備 走るよ 師走

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コージー宴会部長の命令だから、居間で寛ぐことにしたべ。 ひとまず、コタツの中に下半身を入れる。 それから、することないなぁとコタツに顔をペタリ。 ひんやりして気持ちがいいべ。 脱衣所の扉が開く音が聞こえた。 どんな恰好でここに現れるんだろう。 オンリー小悪魔下着だったら嬉しいけど、藤木に限ってそれはないもんな。 ガラガラっと開けられたガラス扉。 ほらな。 あずきジャージ。 そして、手にはドライヤー。 「エリー、ちゃんと座って。」 宴会部長の命令には従ないと。 ビシッと座って、敬礼!!! 「ぶはっ、何やってるのさ。」 「コージー宴会部長の命令は絶対でありまっす!!!」 ふふふっと笑って、藤木の手が私のゆるく髪をまとめたゴムをとった。 強風が私の髪の毛に吹きかかる。 「こちらは、愛知県岡崎市の藤木邸です。かなりの強風が吹いています。沿岸部にお住まいの皆様は、高潮高波に十分な警戒をしてください!!!」 台風情報のお兄さんのような実況を、ドライヤーの音に負けないぐらいの大声でしてみたら、藤木が爆笑してる声が聞こえた。 そこまで面白いこと言ってないのに。 「エリー、岡崎に沿岸部、ないからっ!!!」 しまった、そこか!? ツボはそこだったか!!! まっ、笑ってるし、結果オーライだべっ。
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