ラストスパート準備 走るよ 師走

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度重なる私の波状攻撃を受けても、藤木のお魚LOVEな気持ちを覆すことにはならずに、お風呂の前に作った唐揚げのみならず、生野菜サラダにスモークサーモンを散らしたモノまで作りよった。 そして、スーパーで買っていた砂肝も炒めていたべ。 もちろん、ブリのお刺身も。 今夜は食い倒れか!? 食い倒れたら、最後のデザートの藤木を食えなくなるべっ!!! 私の気持ちを知ってか知らずか、鼻歌混じりで用意に余念がない藤木。 尊敬だべ。 私なんて煩悩に余念がないっていうのに。 週末はさ、抱き合いたいべ。 隙間なく埋まりたいべ、違う、埋まらせたいべ。 平日がイヤなわけじゃないけど、週末にそうやって元気を補充したらまた、頑張れると思うわけだ。 誰とも付き合ってなかった数年間、いったいどうやって生活していたのか思い出せないくらいに、今が楽しい。 やばいやばい。 舞い上がり過ぎてドン引きされないように、ちょっとは慎ましやかにしておくか。 「エリー、これ、あっちに運んで。」 「イエッサー!」 「エリー、グラスも運んで。」 「イエッサー!」 「エリー、僕のブラを触るの、やめて。」 「ノーッサー!」 「こら、そんなことばっかりしてると酔い潰すよ?」 「ノーッサー!」 どさくさに紛れて、藤木を触る作戦は失敗だったべ。 好きだから触りたいべ? 「おバカさんなんだから。」 「コージーにしかしないから大丈夫。」 「当たり前でしょう!他でやってたら犯罪だし……僕が嫌だからね!」 フォー。 「じゃぁ、触っていい?」 台所で横並びの状態でお隣の藤木を見上げて聞いてみた。 藤木もこっちを見下ろしてくる。 「寝るときにね。」 「ちぇっ。」 「ふふっ。じゃぁ、ご飯食べてるときもいいよ。」 「アイアイサー!」
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