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ほどよくいい気分でふわふわしてきたべ。
ブリのお刺身も美味しいけれども、実は、藤木がてきとうに炒めていた砂肝がめちゃくちゃ美味い。
さっきから、そればかりつついてる。
コリコリしていて砂肝の食感はもともと好きだったけど、これは美味い。
「エリー、他のものも食べたら?」
若干呆れ顔だけどさ。
「だって、これまいう~だから。」
「いいけど。唐揚げも美味しいのに。魚よりも肉派なの?」
ブホッ。
そこか?
肉派か魚派かで分ける部分だったか?
「う~ん、魚も肉も好きだけど、一番好きなのはコージー。」
「はいはい、酔っ払ってるでしょ。」
聞き流されたべっ。
コタツの中で藤木の足をコツンと蹴ってやった。
「何?」
「酔っ払ってるかもしれないけど、一番好きなのはコージー。これは間違ってない。」
「ふっ、分かった分かった。」
ちょっとだけ笑って、そう言った後
「僕もエリーが一番好きだよ。」
真っ直ぐに私を見て、そんな風に言うもんだから。
照れる。
そして叫ぶ。
「フォーーーーーーー!!!」
さらに悶える。
そしたら、藤木も
「フォーーーーーーー!!!」
と叫んで、悶えていた。
酔っ払いのすることだべ。
走ってないだけマトモな感じ。
いや、走っちゃうか?
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