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「でっ?その日に告られたってわけか?」
「まぁ、そうかな。アニメイトを二人で出た後、ここの下を駅裏から歩いてくるでしょ?」
うんうん、新幹線乗り場とかJR乗り場を横目に歩いてくるし、高島屋さんのところも歩いてこないと赤電車にも近鉄にも乗れないな。
「そしたら、前方から物凄い大型カップルが歩いてきたんだよね。大きなプレゼントを抱えて幸せそうに。男の方も王子様なら女の方もキレイな人でさぁ。身長、めっちゃ高そうだったし、キラキラしてた。」
「いやいや、そんなデカいカップル、いるわけないって。」
「いや、いたんだよ。本当に2メートありそうなくらいデカい男と女の子の方も私と同じくらいの身長でさ。恰好良かったなぁ、作業着王子様。」
作業着王子様!?
いや、でも、その日に山根と付き合うことにしたんじゃねーべか?
作業着王子様にウツツを抜かしてる場合じゃねーべ。
「したらさ、山根が『やっぱり、イッシーもあんな風に背の大きい人が好きかぁ?』っておっとりした口調で聞いてきてだな。なんかムラムラっときたんだよね。守ってやりたいって言うか、いじらしいと言うか。」
うん、よく分からねーけど山根、グッジョブ!!!
「背の高い人って選んでたら、相手がいなくなるって。って答えてみたら、山根が私に言ったんだよね。」
山根、何を言った?
決め台詞は何だ?
目の前のイッシーがニヤっと笑った。
おいおい、何を隠してる?
「僕と一緒にワキガのサラブレッドを作りませんかって。」
「ブハッ!!!惚れる!!!それは惚れる!!!山根も仲間だったのか!?くぅっ!!!」
悶えたべ。
すげーインパクトのある告白だ。
ワッキーの告白と愛の告白を絡めるなんて、高度だ。
山根、すげーべっ。
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