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「あれ?3個仕込んだはずなのに、2個しか探し出せれない。」
ダメだ。
「ぶはっ。」
ツボった。
私の笑い声で、前を歩く山岸さんが振りかえった。
恥ずかしいかもしれない。
「何やってんだよ。」
楽しそうな山岸さんの声。
「あー、さっき仕込んでおいた飴ちゃんを取り出してたら1個行方不明になって。」
「ぶはっ、店についたら探してあげるよ。」
藤木の髪の毛の中で行方不明の飴ちゃんを探す山岸さんの図を想像したら面白さ2割増だ。
笑っていたら、隣を歩く藤木に腕を取られ手のひらの上に個包装された飴ちゃんをのせられた。
ヤバイ、ドキドキした。
相手はヘルメット頭なのに。
先月よりも大きく成長してるのに。
藤木に触られた部分が熱いような気がしなくもない。
これは、少女漫画な展開だ。
まさか、このヘルメット頭と恋に落ちるってか!?
いやいや、冷静になれって。
少女漫画なら、誰もが憧れるスーパーヒーローと恋に落ちるべ。
だったら、山岸さんだべ。
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