赤い実 はじけた

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「ええと、2番出口の近くだから・・・。あっ、ここだね。」 名古屋駅近辺には、無数に飲食店がありまくる。 いや、それは栄だってそうだし、とにかく繁華街ってところにはたくさんのオサレなお店があったりお高いお店があったりする。 毎日、探検しても探検し尽くせれないほど。 もちろん、財力もないからそんなことできないが。 バルって何だべ? さっき藤木がバルって言ってたよな? バルタン星人の略でないことだけは確かだな。 店の前にバルタン星人のでっかいフィギュアとかが置いてあるってこともないし。 うん、居酒屋っぽい雰囲気だ。 もちろん、イッシーと山根が行った本格的な居酒屋ではなく、オサレな居酒屋。 店内はけっこうな座席数。 そして、目の前で料理をしてくれてるようなスペースもある。 山岸さんが店員さんと話をしていた後に案内されたのは建物の2階。 ゆったりソファーな席だった。 あぁ、さっきの目の前で料理してる店内の方が好みだったけどこの人数で予約となるとこっちなのかぁ。 今度、イッシーと二人で下の店に来てみたいべ。 チラっとイッシーを見たら、山根と二人で 「今度下のお店の方に来てみたいねっ。」 「そうだなぁ~、今度だなぁ~。」 うっ・・・。 山根に話しかけてるイッシーがいた。 残念!!! 女の友情なんて付き合いだしたばかりのお昼休みはウキウキウォッチングな状態の脳内では脆いもんだ。 女性人と男性陣で座った。 イッシーの前にはもちろん、山根。 山根の隣が藤木でその隣が山岸さんだ。 よく分からないけれども、バルって場所はスペイン料理の店らしいことだけは分かったぞ。 スペイン料理って何だ? そう思っていたけど、コース料理を予約しておいてくれたらしい。 うん、無難。 そして、こじゃれた店内。 いい雰囲気はいい雰囲気だね。
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