宇宙一美味しい焼き肉店    肉の石川

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ワクワクしながら入った店内の装飾はなぜか韓国をイメージした感じ。 『宇宙一美味しい焼き肉店 肉の石川』 の攻めてる看板とは裏腹に韓国をイメージした店内に思わず笑ってしまった。 「ベス、どうした?」 隣にいた藤木に聞かれて 「いや、宇宙標準で勝負してる攻めてる店かと思いきや、韓国チックな内装でちょっとツボっただけだから。」 私の言葉を聞いて藤木も笑った。 案内された大きめのテーブルには焼き網が二つ。 男性4人、女性3人で並んで座ったのは良いけれども。 座った瞬間にアンジーがメニューを見ないで注文開始。 「ひとまず、チャミスルとマッコリと特上ステーキと上カルビと牛タンと塩ホルモンを人数分。それぐらいでいいわ。後でまた注文するから。」 アンジーの注文を聞きつつ、 「イッシー、チャミスルって何だべ?」 「マッコリはお酒だよね。」 とアンジーの発した言葉について聞いてみたらイッシーも知らないみたいで安心した。 「チャミスルってのはさ、韓国の焼酎だよ。ドラマの中で緑色の瓶で出てきてたりするけど、見たことない?」 アンジーの正面あたりにいるジェームズが解説してくれて、そう言えば韓国ドラマの中でそんな瓶に入ったお酒を飲んでるシーンを見たことがあるかもしれないなと思った。 「ちなみに、マッコリもお酒で、モッコリは俺がアンジーにするやつな。」 イヒヒとエロい顔をするジェームズに、失笑のプレゼント。 「そんな元気があったらいいんだけどねぇ?」 アンジーの一撃に意気消沈のジェームズが可愛く見えた。
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