宇宙一美味しい焼き肉店    肉の石川

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やってきたチャミスルとマッコリで乾杯はいいけど、人数分も注文して車で来てるべって話じゃん。 「あっ、しまった、ジェームズ。車で来たんだった。」 「代行呼べばいいら。」 「よし、飲もう!!!」 あっさりと飲むことを決めたアンジー。 「僕は乾杯だけで。皆を駅まで送っていくから。」 藤木はニコニコとそう言ってチャミスルを入れたショットグラスを手に持った。 「よし、素敵な出会いと二度とない今夜という時間にカンパーーーイ!!!」 みんながショットグラスを持ったのを見たアンジーが乾杯の音頭をとったんだけど、その言葉が素敵だべと思った。 年中ダイエッターだけど、ちょっぴりポエマーな感じがたまらない。 アンジー大絶賛の特上ステーキはイッシーでなくとも『まいう~』だし、そんなことをする余裕もなかった。 テレビでお肉が口の中でとろけたって言ってるの見たことがあるけど、それを初めて体験した感じ。 さすが年中ダイエッターだけどグルメだべ。 「美味しいでしょー。」 聞かれて 「美味しいです。」 と答えたら 「もうさ、本当にグラムいくらのお肉なのかしらって思うよね。ついでに私のお肉もグラムいくらかしら。」 普通におかしなことを言って、笑かしてくるけれども。 「アンジーの肉は俺のだから値段なんかつけれないだろ。そうだな、一揉み1万円だな。」 手つきの怪しいジェームズと早速酔っ払い気味のアンジー。 「ジェームズも一起ち一万円♪」 うん、放っておこう。
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