第2章

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「初めましてだね~赤西煌太君~」 と気の抜けた声が部屋に木霊する 唖然とする煌太に向かい立ち上がる指令の姿はピチピチのウェットスーツに身を包んだ性別不詳の人であった 「あら、もしかして緊張してる? 嬉しいわね、こんなイケメン君が私相手に緊張してくれるなんて 私が人類軍指令である白石奏(しらいしかなで)よ よろしくね」 ピースを目の横で横向きで行いウィンクをする白石 空気が死んだことを直様に感じた緑が軽く咳払いし、白石を無視して煌太に説明する 「この方が現在の人類軍指令で白石奏さん 性格は変わってるけど、バトルの腕と戦略に関しては人類史上最強クラスとも言われているの、、、、 性格は変わってるけど、、、」 煌太は緑言葉で我に帰り姿勢を正し頭を下げた 「初めまして、赤西煌太です」 「頭をあげて、煌太君~ 指令と言っても、殆ど名ばかりなのよ~ まぁ、君の自己紹介は不要だし、よろしくね~」 煌太は苦笑いをしながら緑の腕を掴み、扉の前で小さな声で問いかける 「本当にあの人が人類軍指令なんだ、、、よな?」 「残念ながら、、、」 緑と一瞬見つめ合い、真実だと悟った煌太は肩をガクッと落とした
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