第4章

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2年前 とあるカードショップを訪れた煌太は店内で揉めている少年達に気が付いた 「お前みたいなバトスピをやったこともないような雑魚とバトルなんてやなこった!!」 そう声を張り上げた少年は目の前に立つ大人しい印象の少年が手で持つデッキを取り上げる 「か、、、返して、、」 「別にいいじゃん、ヘッポコカードバトラーのヘッポコデッキなんて紙屑の束だろどうせ!!」 そう言いながら手に持ったデッキを勢いよく床にばら撒いた 唖然とする少年は直ぐに我に帰りデッキを拾い集め始めた 「、、、紙屑になにマジになってんだよ、、、」 見下ろした少年は足元に落ちていたカードに向かい足を振り上げそのまま下ろした だが、少年が思っていた感触とは違った感触がし直ぐに足元を確認する 視線の先にあったのはカードではなく人間の掌があり、カードを庇っていた 「気をつけなよ、カードがあるじゃないか」 煌太がカードの上に手を伸ばし庇っていたのだ 「ワザとだよ、そんな雑魚なんか必要ないよ」 「なんでそう思う?」 「ブレイドラなんてコスト0の雑魚じゃん!」 少年の言葉を聞いた煌太は小さく溜息を吐き「そうか、、、」と呟く その直後、煌太は少年を無視し床に散らばったカードを拾い始めた
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