第4章

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全てのカードを集め終え持ち主である少年に手渡すと再びもう一人の少年に向き直る 「君もカードバトラーなんだろ?」 「それがどうしたんですか?」 「俺達カードバトラーがカードに対して行ってはならない事が幾つかある 何だと思う?」 「さぁ、、、」 「まず一つ、ルールを破る これは分かるよね?」 少年が頷くのを見ると煌太は更に続ける 「次に対戦相手を貶す これはカードバトラーに限らず当たり前の事だ そして俺が一番怒っている事がある、、、 何だと思う?」 「カードを踏もうとした事ですか?」 横に首を振る煌太 「カードを紙屑と平気で呼ぶことだ カードバトラーにとってカードは命そのものだ それを紙屑なんて呼ぶんじゃない! どんなに弱いカードでも使い方次第では無限の可能性がある それを紙屑なんて呼ぶのは君が本当のカードバトラーじゃないからじゃないのか?」 煌太の言葉に対して少年は鼻で笑う 「弱っちいカードなんて不要じゃないですか それともあなたならこいつのヘッポコデッキで俺に勝てると?」 煌太は「あぁ」と肯定の意味を込め頷いた
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