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はるちゃんは、乱ちゃんに頼まれた通り
家中を点検し片付けると
仕事だからと帰っていった。
は『片付けてっていうから何事かと思ったけど、お納戸だけだったわ。それじゃあね。』
僕『なぁ。この状況で『それじゃあね』とか暢気に言えんの?』
は『キャーッ!とか必要?』
僕『そうじゃねぇよ。普通じゃねぇだろ?』
は『そうね。でも、今騒いだって、しょうがないでしょ?あっ!あっくんは?』
僕『となり』
は『それなら安心。明日も仕事でしょ?とっとと風呂入って、寝なさい。じゃあね。』
午後6時過ぎに、眠れるわけもない。
風呂だけは、入った。
乱ちゃんには、もう、狂ったように
連絡し続けている。
電源は切っていないが
出ることはなかった。
時計がいつもよりゆっくり
時を刻んでいる中
ジリジリしながら
来ると言っていた
隣のおじさんを待つ。
しばらくして
おじさんがやってきた。
お『詳しいことは、分かんねえけどな。乱ちゃん、旅行行ったみたいだ。』
僕『は?』
お『と、とにかくよ。そういうことだから。』
おじさん。
嘘が下手過ぎます。
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