第1章《翠の地球》

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キュイィィン……バシューン! 竜牙 「うっ……此処は……大丈夫かアンジュ姉?」 アンジュ 「え、ええ……何とか……」 チビバジュラ 「キュイ!」 竜牙 「チビバジュラも無事だったか」 そう言って俺はモニターで辺りを見渡す。そして、目の前に何故か翠色の地球が写った。 竜牙 「翠の……地球?」 アンジュ 「データベースを調べてみたけど……多分あれは……」 竜牙 「ああ……どうやら、俺達は別の次元世界に転移したみたいだな」 そう、俺達はあの次元の裂け目によって別の世界に転移させられたみたいだ。しかも、“もう一つ蒼い地球”があるという異質な世界だがな。 ピピピッ! アンジュ 「ん?あの翠の地球の方で戦闘を確認したわ!」 竜牙 「とりあえず行ってみるか!」 そう言って俺は機体を翠の地球の方に向けて戦闘のある空域に向かう。すると、そこでは様々な機体が妙なコウモリ似の機体や大型機、更にはあのダークに似た機体と戦っていた。すると、二機のダークに似た機体が一隻の戦艦に攻撃しようとしていた。 竜牙 「やらせるかよ!」 そう言って、ブーストしながらヴルドガで二機を狙撃して破壊する。そしてその戦艦の前に守るように移動してその戦艦に通信する。 竜牙 「大丈夫か?」 ??? 《え?……あ、はい!》 ??? 《君達は一体?》 竜牙 「敵じゃないからな?」 そう言って、更にコウモリ似の機体の攻撃を硬質残光で防ぎ、ヴルドガでコウモリ似の機体を撃ち抜く。 竜牙 「これよりそちらを援護するぜ!」 ??? 《艦長……》 ??? 《彼等に敵対意思はありません。援護、感謝します!五分の間、本艦であるトゥアハー・デ・ダナンとマクロス・クォーターを守ってください!》 竜牙 「了解!」 そう言って俺は2隻に迫って来るミサイルを1発づつ確実にジー・エッジで撃ち落とす。 ??? 《な、何て奴だ……ミサイルを寸分の誤差もなく、確実に弾頭部分を切り裂いて破壊している!》 アンジュ 「当然、私が確実に索的してるからね」 竜牙 「ッ!」 すると、妙に丸っこいグレーの機体が巨大なハサミで挟もうとしてきて、それをストライク・ブレイズで受け止める。 ??? 《いやはや、突然妙な機体が現れたかと思いましたが、中々侮れないですね?》 竜牙 「成る程、アンタが指揮官か?」 サルディアス 《ええ、私はサイデリアルの指揮官でサルディアスと申します》
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