第1章

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 「ふぁ~~。何か変な夢見たな…。」  3月の後半。  少し暖かくなったある日。  全寮制の高校に入学が決まり、今日はこれから その高校の寮に行く。  母親代わりの祖母が2年前に亡くなり、祖母の家でほとんど一人での生活。  祖母の遺産もあるが、実母は結構稼いでいる。  仕事が忙しく、家に帰ることはない。  お手伝いさんが、家事をしてくれるから、生活に不自由はない。  本当なら、家から近い高校に行くところだが、寮に入ればお手伝いさんを雇うこともないし…という理由だけで、この高校に決めてしまった。  母親からは、なにも寮に入らなくても…と言われたが…。
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