微熱

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  織部先生のベッドと 気付いて我に返り、 そこから下りようとしたけど、 睨みを利かせた彼の強い視線に 押し止められる。 「心配しなくても、 ちゃんとプロット まとめておくから、な? 今日は少し眠って、 それ持って帰んなさい」 確かに、 校了直前というわけじゃないから 慌てて会社に戻る必要は ないけど。 男の人の部屋、 しかも担当作家さんのベッドで グースカ寝るというのは、 社会人としてあまりにもあんまりだ。 有り得ない、 仕事だけはちゃんと やってきたつもりなのに、 これは有り得ない。 .
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