微熱

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  さっきよりも 輪郭のはっきりした 織部先生の匂いが 胸を満たした。 ……あの人、 ここで眠ってるんだ。毎晩。 こんなの、 どきどきして 眠れるわけないじゃない。 そう思ったのもつかの間で、 織部先生の匂いがあまりにも あたしの感覚に馴染むから。 まるで彼に 抱きしめられてるみたいで、 安心しきって あっさり眠りに落ちた。 .
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