16歳のダイアリー

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 だけどそれから数十分後、 彼女には意中の人がいることを知らされてしまった。 偶然にも寿司をおごってくれるその人、 まさに、 その人が彼女の心をときめかせている人だった。 あちい!そんなことアリかよ。 と、 最初思ったけれど、 角谷さんは実のところ、 彼女のことは分かってなくて、 彼女、 つまり牧川さんが一方的に思いを寄せていたようだ。 それにしても驚いた。 牧川さんが創作していた学校便りみたいな、 なんだ、 あれ、 そう、 ミニコミ誌(?)。 それについて何度か感想を書いてくれたとかで、 まあ、 彼女の片思いというより、 あこがれに近い存在の人だったようだ。 うん。 それで俺はちょっとホッとしたんだけれど。
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