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気持ちがいいぐらいガンガン飛ばせた。
全身で風を受け、
ふわっと舞いあがりそうな気分だった。
それはただ風のせいなのか、
アイツへの思いのせいなのか。
小向公園にはいくら夏でも、
こんな遅い時間、
アベックが一組、
二組いるぐらいで、
単車止めてぼーっとしているのが、
全然似合ってないのが自分でも実感。
あまり居心地がよくなかったから早く退散しなくちゃ、
って思った。
するとなぜか、
小さな子を抱いたお母さんが近付いてきて、
俺の座っているベンチの隣を見ながら
「ここ、
座っていいですか」
って聞いてきた。
断る理由はないけれどな、
な、
なんでこんな時間?もう10時を過ぎているぜ。
小さな子はぼやんと目を開けていたが、
ちょっと不機嫌そう。
何歳ぐらいなのかな。
全然想像できなかった。
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